CM編集機能
1.概要
foltia ANIME LOCKERはCMカットの枠を超えた強力な自動CM編集機能を持っています。
本製品のCM編集機能ではファイルを直接編集するために、CMスキップ機能などとは異なり再生環境を問わず編集後のファイルが利用できます。
逆にCM位置を誤判定してしまった場合は期待はずれのファイルとなってしまう可能性もあり、そのようなな場合に備えデフォルトではゴミ箱内に処理前のオリジナルファイルを保持しています。
CM編集機能は予約時にMPEG2,MP4のCM編集のそれぞれの編集モードを選択することで利用可能となります。
最もよく使う設定をデフォルトとして設定しておくと予約時の手間が減って便利です。
実際のCM編集作業は、録画後のバッチ処理で適応されます。その際には、各放送局ごとの局設定と予約時に設定したCM編集設定が評価され編集作業が行われます。局設定でオフになっている局の録画ではCM編集は行われません。
2.設定モードの説明
以下の5パターンのCM編集モードをMPEG2、MP4に予約時にそれぞれ設定することが可能です。
(MPEG2ファイルの編集を行った場合、放送局、再生環境によっては正常に再生できない可能性がございます)
実際のアニメ予約メニューでは次のように表示されます。
それぞれのモードは次のように動作します。
編集しない:文字通りファイルの編集操作をしません。
本編+CM(同尺並べ替え):本編部分を前に集め、後ろにCM部分をつなぎます。尺の長さは編集前と変わりません。
本編のみ(CMカット):本編部分だけの構成にします。尺の長さはCM分短くなります。
CMのみ(本編カット):CM部分だけの構成にします。尺の長さは本編分短くなります。
チャプタ追加:MP4にのみ適用可能なモードです。MP4チャプタを本編とCMの境界に追加します。映像の編集は行いません。尺の長さは編集前と変わりません。
3.局設定
各放送局ごとにCM編集のための局設定を行います。局設定でオフが設定されている放送局での予約はCM編集設定に何が設定されていても無視されCM編集は行われません。
それぞれの局設定は次のように動作します。
オフ:CM編集は無効となります。
弱:CM判定が緩くなり本編・CMがより多く残りやすい設定です。多くの局ではデフォルトで設定されています。
中:弱と強の中間的性質です。
強:CM判定が厳しくなり本編・CMがより多くカットされやすい設定です。
4.分析結果表示
キャプチャ画像表示画面から「CM検出」を押すことでCM情報分析結果を表示することが可能です。
5.再実行
「スタータス変更メニュー」を用いることでCM編集設定を変更して再実行することが可能です。
- ・このメニューはメンテナンス目的で利用されます。通常用いる必要はありません。影響を十分考慮して利用してください。
- ・MP4変換が途中で詰まってしまった場合には該当番組を「変換不能(スキップ)」に変更して再起動することでMP4変換を次の対象に移動することが可能となります。
- ・まだ未変換の番組のステータスを「変換不能(スキップ)」に変更することで個別にMP4変換対象から外すことが可能です。
- ・既にMP4変換が完了した番組を「録画完了(録画直後、MP4変換開始前)」に変更することで、再度MP4変換の対象とすることが可能です。MPEG2ファイルが存在しない場合には変換作業は無視され実行されません。CMカット編集などを行ったMPEG2ファイルの場合にはMP4変換は失敗します。カット編集前のMPEG2ファイルに入れ替えて再変換を実行してください。
- ・MP4変換は放送開始時刻が早い順に逐次行われます。ステータス変更を行った直後にMP4変換対象となり実行されるとは限りません。
- ・CM検出とCM編集モードを変更した場合、MP4再変換する際に適用されます。適用範囲はこの番組のみです。特定の話数などで検出や適用の値を変更したい場合などに便利です。
- ・MP4変換指定の予約がされていない番組はステータスを変更してもMP4変換対象とはなりません。MP4変換を行いたい場合には設定・管理メニュー中のアニメ予約管理メニューで、予約内容を変更してください。
6.その他スクリーンショット
7.MP4チャプタ動作確認環境
MP4に追加されたチャプタはチャプタが認識される環境と認識されない環境が混在しているため、機器選びの参考に動作状況をお知らせしています。(弊社テスト環境、及びユーザー様から寄せられた情報に基づくもので動作保証ではございません)
・チャプタ認識
・Mac OS X (10.9.4)
VLC media player Version 2.1.5 Rincewind /ファイル再生
VLC media player Version 2.1.5 Rincewind /ストリーミング再生
QuickTime Player バージョン 10.3(727.4)(QTX) /ファイル再生
QuickTime Player バージョン 10.3(727.4)(QTX) /ストリーミング再生
・Windows (8.1/64bit)
VLC media player Version 2.1.5 Rincewind /ファイル再生
VLC media player Version 2.1.5 Rincewind /ストリーミング再生
・iOS (iOS 7.1.1(11D201) iPad Air)
iTunesでVideoアプリにMoviesとして転送した場合
・STB製品
TEC Android OS搭載 フルHDネットワークメディアプレーヤー HD900B(ユーザー様提供情報による)
BUFFALO LT-H90シリーズ LT-H90LAN(ユーザー様提供情報による)
・チャプタ非認識
・Mac OS X (10.9.4)
QuickTime Player 7 バージョン 7.6.6 (1709)
・iOS (iOS 7.1.1(11D201) iPad Air)
Safari上でストリーミング再生
iTunesでFolcastを取得してiPadに同期
iTunesでVideoアプリにホームビデオとして転送した場合
・iOS8 (iOS Simulator iOS8 12A365)
Safariでストリーミング再生
・Android (Android 4.1.2)
Google Chromeでストリーミング再生
・STB製品
PS3 システムソフトウェア4.65
8.補足情報
・動作の仕組み
CM編集はMP4変換が終了した後バッチキューによって処理されます。
まず最初に録画局の局設定が評価されます。オフになっていたらそのまま何もしません。これは全局予約を指定した場合などに特に便利です。
局設定が弱、中、強のいずれかであればその設定に応じてMPEG2-TSファイルが分析されます。
・謝辞
本機能のCM分析はComSkipによって実現されています。
画面に表示されている数値、データ、番組名等は使用例を表すもので全て架空のものです。