資料/MP4変換が詰まってしまった時の対処
1.現象
foltia ANIME LOCKERのMP4変換は記録が完了したものから逐次処理を行うように設計されています。また、MP4変換時に変換不能や変換失敗が検出された場合には、スキップフラグを与えて次のファイルに移動するように設計されています。
問題が発生するのは、変換不能や変換失敗を検出できなかった際で、この場合にMP4変換が詰まってしまう現象が発生いたします。MP4変換中に再起動をした場合には、復帰後に再度MP4変換を再開する仕組みが組み込まれています。そのため、この現象を起こしている場合には再度同一の箇所から再開しようとするので前に進まなくなってしまいます。
現象的に、MPEG2-TSにdropが多いファイルの場合変換ミスが発生しやすい傾向にあるようです。
2.最も簡単な解決方法
まずMPEG2-TSが正常に記録されており再生可能であることをご確認下さい。開けないMPEG2ファイルをMP4変換をすることは出来ません。
MP4変換が詰まっている原因と考えられる最も古いMPEG2を削除して再起動することで新しいファイルにMP4変換を進めることが可能です。
(本製品は暗号化されている日本のデジタル放送を視聴・録画する機能は有していません。本製品には不正競争防止法に定められている技術的保護手段回避装置としての機能は有していません)
3.手動でスキップさせる方法
ファイルの削除が望ましくない場合には以下の手順で手動でマーキングを行うことが可能です。
録画一覧[詳細表示]→CAPボタン、で詳細情報を表示します。
「ステータス変更メニュー」を選択します。
ファイルステータスを「変換不能(スキップ)」に変更して更新します。無事に更新されたら録画中でないことを確認して再起動します。
4.完全手動でスキップさせる方法
3.の設定と同じ操作を手動で行う場合には次の操作となります。基本的にはこの方法で実行する必要ありません。内部構造を熟知している場合のみ行ってください。
・設定管理メニューより「データベース直接編集(上級者向け)」を開きます。
・phpPgAdminインターフェイスが開きます。DBアカウントはID:foltia ノーパスワードです。
・foltia_subtitleテーブルより、選択またはselectボタンで該当ファイルの行を探します。
(m2pfilenameにMPEG2ファイル名を入れて検索するのが早いと思われます)
・変換途中のファイルはfilestatusの項目が200未満の数字が入っていることが予想されます。そのファイルを編集ボタンを押して999に変更することでfoltia ANIME LOCKERは変換不可能なファイルと判定し、スキップするようになります。
・内容を保存します。
・MP4変換プロセスを停止させるために再起動します。
・再起動が完了すると1時間以内に自動的に再変換が開始されます。
今すぐMP4変換プロセスを起動したい場合にはfoltiaユーザーでコマンドラインにログインして次のコマンドで変換プロセスを起動したあと10秒以内にログアウトして下さい
$ ~/perl/ipodtranscode.pl &
・MPEG2-TSファイル状態確認方法
キャプチャ画像表示画面から「CM検出」を押すことでCM情報分析結果のほかにdrop数を表示することが可能です。
コマンドラインからの場合はまずfoltiaユーザでログインして下さい。
確認したいm2tファイルをtsselectコマンドで記録ファイルの状態をご確認下さい。
コマンド例:
[foltia@foltia mita]$ /home/foltia/perl/tool/tsselect ./0--20140508-0000.m2t pid=0x0000, total= 1798, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0001, total= 18, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0010, total= 179, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0011, total= 90, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0012, total= 8028, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0014, total= 36, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0023, total= 70, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0024, total= 179, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0027, total= 1020, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0028, total= 5, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0029, total= 21, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0100, total= 1630257, drop= 0, scrambling=1630257 pid=0x0110, total= 31443, drop= 0, scrambling=31443 pid=0x0138, total= 180, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0140, total= 44850, drop= 0, scrambling=44850 pid=0x0160, total= 60834, drop= 0, scrambling=60834 pid=0x0161, total= 3618, drop= 0, scrambling=3618 pid=0x0162, total= 7252, drop= 0, scrambling=7252 pid=0x0170, total= 54220, drop= 0, scrambling=54220 pid=0x0171, total= 30310, drop= 0, scrambling=30310 pid=0x0172, total= 334, drop= 0, scrambling=334 pid=0x01f0, total= 3596, drop= 0, scrambling=0 pid=0x01ff, total= 3016, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0238, total= 180, drop= 0, scrambling=0 pid=0x03f0, total= 3596, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0580, total= 6393, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0581, total= 25017, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0583, total= 6509, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0589, total= 181, drop= 0, scrambling=0 pid=0x058b, total= 2988, drop= 0, scrambling=0 pid=0x05ff, total= 777, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0900, total= 4291, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0901, total= 1798, drop= 0, scrambling=0 pid=0x0902, total= 1798, drop= 0, scrambling=0 pid=0x1c61, total= 1192, drop= 0, scrambling=0 pid=0x1c71, total= 22540, drop= 0, scrambling=0 pid=0x1cf0, total= 180, drop= 0, scrambling=0 pid=0x1fc8, total= 359, drop= 0, scrambling=0 [foltia@foltia mita]$
drop数は受信品質の目安となります。
数個の場合はファイルの先頭や終端がかけているだけと思われますので問題はないと考えられます。
値が大きい場合には受信品質に問題がある可能性が予想されます。受信品質やアンテナレベルを再度ご確認下さい。
scramblingは暗号化された状態のTSパケット数です。暗号化されたTSパケットは表示することは出来ません。